
こんにちは!英語教師のカズです!
カバ君!今日は何を勉強しようか?

助動詞とは何か?
助動詞の役割は簡単に言うと、動詞に話し手の考え・気持ちを付け加えることです。
She can play the piano well.
「彼女はピアノを上手に演奏できる。」

上記の例文で、can が果たしている役割は、play the piano well 「上手に演奏する」ということが彼女には「できる」という話し手の考え・気持ちを表現することです。
しかし、同じ can という単語でも、文脈によって持つ意味が変わります。
He can be sick.
「彼は病気の可能性がある。」
上記の例文で、can が果たしている役割は、明らかに「できる」とは違いますよね?
ここでの can は「~する可能性がある」という話し手の考え・気持ちを表現する役割です。
このように、助動詞の厄介なところは、一つの助動詞が文脈によって複数の意味を持つことです。
<divまた、それが醍醐味であると考えることができるかもしれません。
以下では、話し手の考え・気持ちを表現する助動詞 can, may, must を
① 助動詞の意味
② 助動詞における文法的な共通点
という観点で紹介したいと思います。
※助動詞は他にもいくつかありますが、ここでの目標は、品詞についての理解を得ることなので、一部の紹介に留めたいと思います。
助動詞 can, may, must, の意味について
代表的な助動詞とその意味を確認していきましょう。
can
① 能力・可能「~できる」
② 推量「~する可能性がある」
③ 許可「~してもいい?」/ 依頼「~してくれる?」
① 能力・可能「~できる」
例 He can run fast.
「彼は速く走ることができる。」
can「~できる」 を使って、話し手が彼は速く走ることが「できる」能力があると考えていることを表せます。
② 推量「~する可能性がある」
例 Car accidents can happen anytime and anywhere.
「車の事故はいつでもどこでも起こりうる。」
can「~する可能性がある」を使って、話し手が車の事故はいつでもどこでも「起こりうる」と推量していることを表せます。
③ 許可「~してもいい?」/ 依頼「~してくれる?」
例 Can I use your pen?
「君のペンを使っていいかな?」
can「~してもいい?」を使うと、話し手が「~してもいいの?」という許可を求めている事を表せます。
例 Can you do my homework?
「宿題やってくれる?」
can「~してくれる?」を使うと、話し手が「~してくれる?」という依頼をしている事を表せます。
語源のコーナー
can は古英語(450年~1100年)の時代の cunnan が元になっていて、元来は “to know” 「知ること」という意味でした。
長い年月をかけて、「知ること」⇒「できる」のような連想や、「できる」⇒「可能性がある」のように意味が派生していったと考えられます。
may
① 許可「~してもいいですか?」
② 推量「~かもしれない。」
① 許可「~してもいいですか?」
May I use your pen?
「君のペンを使ってもいいですか?」
may「~してもいいですか?」を使うと、話し手が聞き手に許可を求める形になり、can 「~してもいい?」に比べてていねいに許可を求めることができます。
② 推量「~かもしれない」
He may be a spy.
「彼はスパイかもしれない。」
may 「~かもしれない」を使うと、話し手が彼がスパイ「かもしれない」と推測していることを表せます。
語源のコーナー
may インド・ヨーロッパ祖語の magh が元になっていて、元来は “to be able, have power”「できる、力がある」という意味でした。
長い年月をかけて、「できる、力がある」ということは、権力があるので⇒「許可」する力がある、のように意味が変わっていったと考えることができます。
must
① 義務・必要「~しなければならない」
② 推量「きっと~だろう」
① 義務・必要「~しなければならない」
You must do your homework every day.
「君は毎日宿題をしないといけない。」
must「〜しなければならない」を使うと、話し手が聞き手は、宿題を「しなければならない」義務があると考えている事を表せます。
② 推量「きっと~だろう」
You must be tired.
「君はきっと疲れているだろう。」
must「きっと〜だろう」を使うと、話し手が聞き手は、「きっと」疲れている「だろう」と推量している事を表せます。
語源のコーナー
must は古英語(450年~1100年)の時代の moste が元になっていて、元来は “be obliged” 「義務付けられる」という意味でした。
義務・必要「〜しなければならない」の意味はほぼ語源のままです。
しかし、推量「きっと〜だろう」は、「〜しなければならない」⇒「〜であるべきだ」⇒「きっと〜だろう」のように解釈され、推量の助動詞として定着していったと考える事ができます。
助動詞 must の語源である moste は、motan の過去形であり、過去形であったものが現在では助動詞として定着しています。
助動詞が形を変える事がない(She musts や She musted とはならず常に must で用いられる)のは、元になっている動詞がすでに過去形であった事が背景にあると考えられます。
助動詞で文法的に共通すること
助動詞の後の動詞は原形
He can answer that question.
「彼はその質問に答える事ができます。」
助動詞の後には、動詞の原形が来ます。
原形とは、主語や時制によって形を変えていない動詞の元の形です。
plays, playing, played, などの元の形は、play です。
ここでは、answer は 助動詞 can の後に来ているので、主語が三人称単数ですが、answers とはならずに、原形の answer を使います。
助動詞の否定文の作り方
I can’t swim.
「僕は泳ぐ事ができません。」
助動詞の否定文は、主語 助動詞 + not + 動詞の原形の語順で作ります。
can の否定文は、慣例的に can’t, cannot を用いて、can not は用いません。
他の助動詞は may not, must not のように、主語 助動詞 + not + 動詞の原形という形で否定文を作る事ができます。
助動詞の疑問文の作り方
Can you do my homework for me?
「宿題やってくれないかな?」
助動詞の疑問文は、助動詞 主語 動詞の原形 の語順で作ります。
助動詞の疑問文は、助動詞を文の先頭に持ってきて、動詞を原形にすることがポイントです。
他の助動詞でも同じパターンで疑問文が作れます。
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