Fly Me to the Moon の歌詞を和訳・解説 Frank Sinatra 版

Fly Me to the Moon 逸話

チャイ
この曲って「新世紀エヴァンゲリオン」のエンディングテーマに使われていた曲だよね?
かざん君
その通り!
でも実は、1954年に Bart Howard によって、「In Other Words」というタイトルで作詞された曲なのですよ。
チャイ
えっ?「Fly Me to the Moon」じゃなくて?
かざん君

うん、そうなんだ。

Kaye Ballard によって、1954年にレコーディングされたものを始めとして、数多くのカバーが作られて、この曲が世間に知られていく過程で、「Fly Me to the Moon」として覚えられていったみたいだよ。

正式には、1963年に Peggy Lee が Bart Howard を説得した事で現在の曲名になったよ。

チャイ
そんな歴史を持った曲だったなんて知らなかったなぁ!
かざん君

うんうん。

今回は1964年に作られた Frank Sinatra のアルバムに載せられたカバーの動画を下に紹介してあるよ。

ちなみに、1964年までで、すでに100以上のカバーがあったと言われているほど注目されていた曲なんだ。

チャイ

そういえば、1960年代のアメリカといえば、宇宙開発「アポロ計画」が進行していたらしいね。

それとは何か関係があるのかな?

かざん君

うん。

「Fly Me to the Moon」は「アポロ計画」のテーマソングのように扱われたみたいだよ。

Songwriters Hall of Fame, Fly Me to the Moon を参考にしました。)

Fly Me to the Moon 歌詞 Frank Sinatra Version

 

Fly me to the moon

Let me play among the stars

And let me see what spring is like

On a Jupiter and Mars

In other words, hold my hand

In other words, baby, kiss me

 

Fill my heart with song

And let me sing forevermore

You are all I long for

All I worship and adore

In other words, please be true

In other words, I love you

Fly Me to the Moon 歌詞 和訳

 

私を月へ連れて行って

星のはざまで遊ばせてよ

そして木星と火星では

春がどのようなものかを見せてよ

言い換えるなら、手を握ってね

言い換えるなら、ベイビー、キスをしてよ

 

私の心を歌で満たして

そして永遠に歌わせてね

あなたは私の望む全てで

崇拝し、敬愛する全てなのよ

言い換えるなら、お願いだからそこにいて

言い換えるなら、あなたが大好きよ

 

Fly Me to the Moon 歌詞 英文法解説

 

一節目

 

2行目の let me play among the stars

 

「星のはざまで遊ばせて」の let は使役動詞です。

 

・let O 動詞の原形「O~にさせてやる」(許可)という意味で使われてるよ!

 

e.g. My mother let me study abroad, although my family was not rich.

「僕の家族は裕福ではなかったけれども、母は留学させてくれた。」

※ let の活用は let-let-let です。

 

3行目の what A is like は「Aはどんな感じか」という意味です。

 

4行目の Jupiter と Mars はそれぞれ、「木星」と「火星」ですが、太陽系は全て英語で言えますか?

 

太陽 Sun

水星 Mercury

金星 Venus

地球 Earth

火星 Mars

木星 Jupiter

土星 Saturn

天王星 Uranus

海王星 Neptune

 

二節目

 

1行目の fill A with B「AでBを満たす」という意味です。

 

e.g. fill the bucket with water

「そのバケツを水で満たす」

 

2行目の forevermore は「永遠に」という意味です。forever と違い、基本的には詞的な表現でしか用いられません。

 

3行目の You are all (       ) I long for のカッコの中には、目的格の関係代名詞が省略されているのに気づきましたか?

 

カッコ内に入れるとしたら、who と that のどちらを用いるべきでしょうか?

 

実は、先行詞の部分に最上級や、序数、only、every、all 等が用いられるときは、that が好まれます。

 

理由としては、whoはwh-疑問文なので、不確定というイメージがありますが、that は the から派生してできた言葉なので、特定されているものと相性が良いのです。

 

最上級や序数、only、every、all 等を使うと、名詞が特定されますよね。

 

よって that の方が相性が良いということになるのです。

 

4行目の all「すべて」は that I worship and adore という関係詞節を導く先行詞です。

 

・worship「(神など)~を崇拝する」

 

・adore「~を敬愛する / ~を深く愛する」

 

どちらも日常会話ではあまり使われない詞的な言葉のチョイスです。

 

5行目の In other words 「言い換えると / つまり」という意味です。

 

In other words, の後には、

 

・hold my hand 「手を握って」

・baby, kiss me 「ベイビー、キスをしてよ」

・please be true 「お願いだからそこにいて」

・I love you 「あなたが大好きよ」

 

等の、多くの言い換えが出てきますが、作者が一貫して伝えたいのは I love you というメッセージなのでしょう。(微笑)

終りに

Bart Howard が書いたバージョンでは、

 

Poets often use many words to say a simple thing

 

「詩人はしばしば単純な事を言うのに沢山の言葉を使う」

 

から始まる一節があります。

 

a simple thing 「単純なこと」を伝える為に、「私を月へ連れて行って」や、「星のはざまで遊ばせて」といった一見関係のない言葉から始め、徐々に伝えたい事へ近づいていく。

 

最後には I love you と言い換えてしまうのですが、I love you では伝えきる事が出来ない身を焦がす程の思いを、詩にして伝えていますね。

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