英語多読のメリット・方法・教材を紹介します!

英語多読って何?

カバ君
英語多読って聞いたことがあるけど、いったい何なのかな?読むだけでいいの?
ウサギ基本カズ先生

うん。読むだけでいいんだよ。

もう少し詳しく説明すると、自分が少し易しいと感じるレベルの英文を沢山読むことによって、英語力を伸ばすという学習方法ですよ。

以下で、多読のメリット、多読の取り組み方、多読のおススメ教材の3点について紹介するよ。

英語多読のメリット

英語多読に取り組む事には、以下のメリットがあります。

 

 

英文を直読直解できるようになる

大学入試や、検定試験で英語長文と呼ばれているものは、ペーパーバック(日本でいう文庫本)に置き換えて考えると実は1ページに満たないものが多いです

多読では、難易度が自分にとって少し易しめの英文を大量に読む事で、英文を読む絶対量が増えます。

その過程で、だんだんと英文を前から読んで理解することができるようになるのです。

 

 

英語の基本語の語感が身に付く

多読に取り組むことで、基本語に何度も異なる文脈で出くわします

そういった経験を積む事で、単語帳では身に付ける事が難しい、言葉のイメージや、どのような文脈で使われるか等の生きた語彙知識、つまり語感が身に付きます。

ちなみに、過去記事「英単語を単語帳で効率的に覚える為に意識すべき3つのポイント!」でも紹介したように、英語では基本語2000語が話し言葉の9割、書き言葉の8割を占めるという研究があります。
(参考:投野由紀夫,  WORD-WISE WEB,(2)2000語ごとに増えていったら…)

頻繁に登場する基本語2000語の語感が身に付く事は、間違いなく多読のメリットの一つでしょう。

 

 

英語力が全般的に上がる

多読によって読む力が付きますが、向上するのは読解力だけではありません。

英語力全般が向上しますよ。

リスニングでは、音を聞いて単語を識別する力+返り読みせずに理解できる力が必要ですが、多読によって鍛えられる返り読みをせずに前から理解する能力が生きるのです。

また、多読することによって得られる大量のインプットによって、スピーキング、ライティング等のアウトプットの質も向上します。

したがって、各種英語資格の勉強にも大変効果があります。

筆者のTOEFLのスコアアップにも大いに役立ちました。

 

 

英語多読のやり方

英語多読では、辞書を使わなくても8割くらい内容が分かるレベルの洋書を用意しましょう。

ペンギンリーダーズ

オックスフォードグレイデッドシリーズ

等のレベル分けしてあるものから、少し簡単だと思えるものを手に取ると良いでしょう。

取り組み方は簡単です。

多読の3原則

① 辞書は引かない

② 分からないところは飛ばす

③ 合わないと思ったら投げる

(「多読・Tadokuの知りたいことすべて」を参考)

なるべく辞書を使わずに本の内容を楽しみましょう。

辞書をどうしても引きたいなら、引いても良いです!

ですが、辞書を1文毎に引かないと意味が分からないようなら、レベルを落とした本を選ぶべきです!

分からないものをひたすら辞書を引かずに読んでも意味がないことに注意!

あとは、本の内容を夢中になって追っているうちに自然と英語力が付きます。

面白くないと感じる本は、無理して読む必要はありません。

自分のレベルに合っていて、興味を持てるということを大切すると良いでしょう。

筆者は同じレベルのものを5冊程度読んでから、次のレベルに上げるというペースで取り組んでいました。

 

 

英語多読教材について

一冊のページ数は100ページ以下の物が多いので、割とすぐ読み終えることが出来ますが、値段はペーパーバックと同じくらいです。

図書館等の貸し出しシステムを上手に活用すると費用面を気にせずに取り組むことができます。

以下に、筆者のおすすめを3冊紹介します。

 

 

Billy Elliot

Penguin Readers Level 3

筆者が初めて手に取った多読本です。

親からは男らしく育って欲しいという期待を受け、ボクシングを習っていたビリーですが、バレエに興味を持ち、そこで才能を示し始めます。

性別による固定観念を打ち破り、自分の興味のある事を追求する姿に感銘を受けます。

 

 

Les Miserable

Oxford Bookworms Level 1 ・Penguin Readers Level 6

19世紀前半のフランスを舞台にした、ヴィクトル ・ユゴーによる小説です。

パンを一つ盗んだ罪で19年間服役していた主人公ジャン・バルジャン。

仮釈放された際に、ある司教に出会い、彼の人生は大きく変わります。

筆者はPenguin Reader Level 6の方を読みましたが、19世紀のフランス革命後の人々の様子も知ることができ、物語としても面白いので、非常に気に入っている作品です。

 

 

Future Energy

Oxford Bookworms Factfiles 3

我々の生活には欠かせないエネルギーについての本です。

既存の発電方法から、未来に実用化が期待されている方法まで分かりやすく簡潔な英語で、挿絵と共に説明してあります。

英語を学ぶのではなく、英語で学びたいという気持ちが強い人は、このようなノンフィクションの多読本を選ぶのも良いでしょう。

筆者は多読のおかげで、 TOEIC 920, 英検1級まで英語力を伸ばすことができました!

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