文の主要素が分かる!主語・動詞・目的語・補語・修飾語を徹底解説!

カバ君
英語の参考書を読んでたら、SとかVとかたくさん出て来るけど、あれって何か意味があるのかな?
ウサギ基本カズ先生
うん。英文の中の単語はそれぞれ、主語、動詞、目的語、補語、修飾語等の別々の役割を持っているので、それをSやV等の記号を使って分析しているんだ。以下で、詳しく説明するよ!

文の主要素とは

 

Point

英文は主語動詞目的語補語修飾語等の要素に分解することが出来ます。

 

Kabakun painted his house red yesterday.

昨日カバ君は彼の家を赤く塗った。」

Kabakun の部分が主語で、painted動詞his house目的語red補語yesterday修飾語の役割を果たしています。
このように英文は、主語、動詞、目的語、補語、修飾語等の要素に分解することができます。
以下でそれぞれの要素がどのような役割を果たしているか詳しく見ていきましょう。

主語とは

Point
主語とは文の主役になる重要な語です。
主語に説明を加える部分(述語)が後ろに続きます。
主語に来る語の品詞は名詞です。
主語は英語では subject なので、頭文字のSを主語を表すのに使います。

I usually eat rice for breakfast.

僕はたいてい朝食にはご飯を食べます。」

I の部分が主語(S)であり、I名詞ですね。そして、後ろには述語(主語について説明を加える役割)が続いているという構造になっています。
主語には「人」が置かれるという説明をたまに見かけますが、以下の文はどうでしょう?

This hat is made in China.

この帽子は中国製です。」

This hat の部分が主語(S)であり、This hat名詞句(名詞のかたまり)ですね。
そして、後ろには主語について説明を加える述語が続いているという構造になっています。
This hat は「人」ではなく「物」ですが、主語になれます。
主語には、「人」だけではなく、「物」もなれるということがわかりましたね。
また、以下の例のように「抽象的な概念」も主語に置くことができますよ。

Hunger prevented him from focusing on that game.

空腹で彼はその試合に集中することができなかった。」

Hunger の部分が主語(S)であり、Hunger名詞ですね。

 

そして、後ろには主語について説明を加える述語が続いているという構造になっています。

 

主語(S)には名詞が置かれ、後ろには主語に説明を加える述語が続きます。

述語とは

 

Point

述語は、主語に説明を加える部分のことです。

 

述語は、動詞のみ、または、動詞、目的語、補語、修飾語等のかたまりから形成されます。

 

述語は、英語では predicate なので、頭文字のP述語を表すのに使います。

 

Birds fly.

「鳥は飛びます。」

fly の部分が述語(P)であり、主語である Birds の部分に説明を加えているという構造になっています。
このケースでは、述語は動詞だけです。
以下のように、

He lives in Tokyo.

「彼は東京に住んでいます。」

lives in Tokyo の部分が述語(P)ですが、動詞、修飾語のカタマリ述語になっているケースもあれば、

She bought a car last week.

「彼女は先週車を買いました。」

bought a car last week の部分が述語(P)で、動詞、目的語、修飾語のカタマリ述語になっているケースもあれば、

His words made her irritated.

「彼の言葉は彼女をイライラさせた。」

made her irritated の部分が述語(P)で、動詞、目的語、補語のカタマリ述語になっているケースもあります。
述語(P)には、動詞、(目的語、補語、修飾語等)が置かれ、主語(S)に説明を加えます。

動詞とは

 

Point
動詞は、主語(S)の動作や状態を表す部分です。
動詞は英語では verb なので、頭文字のV動詞を表すのに使います。

This machine works.

「この機械は動きます。」

works の部分が動詞(V)で、主語(S)の動作を表しています。
動詞(V)は主語(S)の動作や状態を表します。

自動詞と他動詞

 

Point

動詞は自動詞他動詞の2種類に分ける事ができます。
自動詞は後ろに目的語を取りません
他動詞は後ろに目的語を取ります
自動詞

He swims in that river every day.

「彼はあの川で毎日泳ぎます。」

swims の後ろに目的語が来ていないので、swims はここでは自動詞です。
他動詞

I bought an apple in this supermarket.

「僕はこのスーパーでリンゴを買いました。」

bought の後ろに目的語が来ているので、bought はここでは他動詞です。
簡単な見分け方は、「何を?」と尋ねる事ができるかどうかです。
I swim. 「僕は泳いでいます。」に対しては、「何を?」と尋ねることができないので、swim は自動詞と判断できます。
I buy. 「僕は買います。」に対しては、「何を?」と尋ねることができるので、buy は他動詞と判断できます。
後ろに目的語を取らない→自動詞、目的語を取る→他動詞

目的語とは

 

Point

目的語は他動詞の表す動作や作用の影響を受ける語のことです。

 

目的語は他動詞の後ろに置かれます。

 

目的語に来る語の品詞は名詞です。

 

目的語は英語では object なので、頭文字の O目的語を表すのに使います。
目的語が1つのケース

My mother sold my iPad online.

「私の母は僕のiPadをオンラインで売った。」

sell は他動詞なので、後ろに目的語を取ります。
ここでは、my iPad目的語(O)ですね。
「売ります。」と言われたら、「何を?」と尋ねたくなりますね。
その部分を補うのが目的語です。
上記の文では、目的語は1つしか置かれていませんが、以下のように目的語が2つ置かれるケースもあります。
目的語が2つのケース

She bought me a PC.

「彼女は私にパソコンを買った。」

buy は他動詞で、後ろに目的語を取ります。buy は目的語を2つ取ることができます。
ここでは、me, a PC の両方が目的語(O)です。me は「〜に」を表す間接目的語、a PC は「〜を」を表す直接目的語の役割を果たしています。
目的語(O)は他動詞の後ろに置かれる名詞で、動詞の表す動作や作用の影響を受ける語です。

補語とは

 

Point

補語主語・目的語の意味を補います

 

補語に来る語の品詞は、名詞・形容詞等です。

 

補語は英語では complement なので、頭文字の C を補語を表すのに使います。

 

補語が主語の意味を補うケース

 

補語は、主語・目的語に置かれている名詞のカタマリの意味を補います。

 

まずは、補語が主語の意味を補うケースを見て行きましょう。

 

Dolphins are smart.

「イルカは賢いです。」

smart の部分が補語(C)で、主語(S)の Dolphins の部分の意味を補っています。補語に置かれている smart の品詞は形容詞です。

He is a smart kid.

「彼は賢い子です。」

a smart kid の部分が 補語(C)で、主語(S)の He の部分の意味を補っています

 

補語に置かれている a smart kid品詞は名詞です。

 

補語が目的語の意味を補うケース

 

補語が目的語の意味を補うケースを見て行きましょう。

 

I named the dog Chai.

「僕はその犬をチャイと名付けた。」

Chai の部分が補語(C)で、目的語(O) の the dog の部分の意味を補っています
補語に置かれている Chai品詞は名詞です。

Kabakun makes me happy.

「カバ君は僕を幸せにします。」

happy の部分が補語(C)で、目的語(O)の me の部分の意味を補っています
補語に置かれている happy品詞は形容詞です。
補語には、上記の例のように名詞・形容詞を置くことができます。
そのほかにも、分詞が形容詞的な働きをするケース、不定詞が置かれるケース等があります。
補語(C)は、主語・目的語に来る名詞の意味を補う語で、品詞は名詞・形容詞等です。

修飾語とは

 

修飾語は、文の主要素 S, V, O, C 以外の語で、文を作るのに必須の語ではありません
修飾語は、他の語に説明を加えます
修飾語の品詞は、副詞、形容詞等です。
修飾語は英語では、modifier なので、頭文字の M修飾語を表すのに使います。
修飾語 – 副詞のケース

I met Taro yesterday.

「僕は昨日太郎に会いました。」

yesterday の部分が修飾語(M)です。
I met Taro の部分は SVO で文を作るのに必須な要素がここだけで揃っています。
修飾語 yesterday の品詞は副詞です。
副詞は、名詞以外(形容詞、副詞、動詞、句、文等)を修飾(説明を加えること)できます

Kabakun was swimming in the pool.

「カバ君はプールで泳いでいた。」

in the pool の部分が修飾語(M)です。
Kabakun was swimming の部分は SV で、文を作るのに必須な要素がここだけで揃っています。
修飾語 in the pool は in から始まっている前置詞句(前置詞のカタマリ)です。
前置詞句は、文脈によって副詞の働きをしたり、形容詞の働きをしたりします。
ここでは、was swimming の部分を修飾しています。
修飾語 – 形容詞のケース

Taro bought an expensive car.

「太郎は高価な車を買いました。」

expensive の部分が修飾語(M)で、car という名詞を修飾している形容詞です。
an expensive car という名詞句(名詞のかたまり)は、buy の目的語の働きをしています。
英文全体を見ると、Taro が S、bought が V、en expensive car が O というSVOの構造です。
expensive は car を修飾している修飾語(M)なので、英文にとっては、欠かせない要素ではありません
修飾語(M)は、文を作るのに必須な語ではなく、品詞は副詞や形容詞等です。

まとめ

  • 英文は主語動詞目的語補語修飾語等の要素に分解することが出来ます。

 

  • 主語(S)には名詞が置かれ、後ろには主語に説明を加える述語が続きます

 

  • 述語(P)には、動詞、(目的語、補語、修飾語等)が置かれ主語(S)に説明を加えます

 

  • 動詞(V)は主語(S)の動作や状態を表します

 

  • 後ろに目的語を取らない→自動詞、目的語を取る→他動詞

 

  • 目的語(O)他動詞の後ろに置かれる名詞で、動詞の表す動作や作用の影響を受ける語です

 

  • 補語(C)は、主語・目的語に来る名詞の意味を補う語で、品詞は名詞・形容詞等です

 

  • 修飾語(M)は、文を作るのに必須な語ではなく品詞は副詞や形容詞等です

 

ウサギ基本カズ先生

英文の中でそれぞれの語が果たしている役割について意識することは、英文を正しく理解することに繋がります。

また、正しく理解できる英文を増やす事で、スピーキング・ライティングでの表現力もupします!

 

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